こんにちは。PRファーム『アウェアネス』のヴィアナです。
現在、プロボノ(職業上のスキルや専門知識を生かしたボランティア)で、静岡県にあるNPOが運営する、ブラジル人の子ども託児・教育施設『ミライ』の広報・PR代行をしています。
クラウドファンディングをスタートするにあたって広報PRを行ったところ、テレビを含む8つのメディアから取材を受け、現在某テレビ局と取材調整中、クラウドファンディングも開始5日で20%を達成するなど、安定したスタートを切ることが出来ました。
1. なぜ、NPOに広報PRが必要なのか
NPO(非営利団体)って、お金儲けを目的とせず社会問題を解決するために設立された団体がほとんど。
運営資金は寄付や会費などに頼っているのが現状です。
これまで3つのNPOでプロボノ広報PRしてきましたが「いいことをしている」だけでは寄付やボランティアなどの支援は集まりません。
「なぜこの活動をしているか」「どんな問題を解決したいのか」を広く伝える必要があるんです。
どんなにいいものでも、知られなければ存在していないのと同じです。
活動を知ってもらうことで、共感してくれる人が増え、応援してもらいやすくなります。
2. 広報PRで期待できること
・メディアから取材が来る
・寄付や支援が集まりやすくなる
・スタッフのモチベーションアップにつながる
・関係者やご近所からの理解が得られやすくなり、支援につながる
・仲間が集まりやすくなる
3つのNPOでPRを担当し、一番大事だなと感じているのは「スタッフのモチベーションアップにつながる」というところ。
NPOで働く人は、使命感を持ってお仕事されていることが多いです。
「社会問題に向き合っているのに、周囲からの理解が得られない」
「いろいろ行動しているのに、思ったように支援が得られない」
など、頑張っているのに報われない状況で燃え尽きてしまう人をたくさん見てきました。
「人が定着しない」と悩む団体も多いんですよね。
メディアに出たり、多くの人に知ってもらうと
「やっていることは間違いじゃない」
「応援してくれる人がいる」
という実感が強くなり、スタッフのやる気が向上、離職率を下げる効果が見込めるほか、団体に対するエンゲージメント(絆)が深まります。
3. どんな人がNPOの広報PRに向いてる?
NPOの活動理念に共感していて、団体のことが大好き💕な人です。
友達から「何やってるNPOなの?」と聞かれた時。
「応援したいな」という人からのお問い合わせ。
メディアからの質問。
こんなシチュエーションで、楽しく説明できる人がベストです。
上手に伝えられる人でなくていい。
スタッフでなくても大丈夫。ボランティアさんでも
「ここでやっていることが好き」
「ここで働けて幸せ」
そう思っている人が適任です。
PR会社に外部委託する場合は「活動理念に共感してもらえるか」で判断してください。
4. 何をすればいいのか
「いいことはわかったけど、実際どうすればいいの?」
まず情報発信をしましょう!
具体的には
・SNSへ定期的に投稿
・支援者さんたちにお手紙を書く
・プレスリリースを作成し、記者クラブへ配信
・取材されたことがあるメディアへ直接アプローチ
・関係がある団体や記者へ電話やお手紙で連絡してみる
ものすごく地味ですよね。
ですが、とーっても効果があるんです!
大事なのは「直接アプローチする」「お手紙を書く」です。
電話でも、お手紙でもOK!アポイントを取って直接お伺いするのも、オンラインでも大丈夫です✨
「いきなり手紙なんて迷惑じゃないの?」
という質問をいただいたのですが、あなたもお手紙を受け取ったらうれしくないですか?メディアや、支援してくださっている方も同じです。
アウェアネスでは一般的なプレスリリースの書き方は用いません。効果的な書き方については、別途コメント欄やメールでご連絡ください😊
*まとめ
・寄付が集まりやすくなったり、理念に共感する仲間が見つかりやすくなるため、NPOは「なぜこの活動をしているか」「どんな問題を解決したいのか」を広く伝えるべき
・広報PR担当に向いているのはNPOの活動理念に共感していて、団体のことが大好きな人。ボランティアさんでもOK
・イベント時などはプレスリリースを作成し、記者クラブや関係団体などへ配信するほか、支援者さんにも情報を共有して応援していただく
NPOにこそ広報PRが必要な理由と実践方法(前編)についてまとめました。
広報PRは「地道なコツコツ」がとっても大切✨一見「時間ばかりかかって結果が見えない」作業たち、後からじわじわ効果を発揮してくれますよ😊
*後編について*
・プロボノしている理由
・メディア取材が得られなかった場合のSNS運用
などを説明しますね。お楽しみに✨